アンケートページ自体はgoogle フォームで作成します。集計までこれですべてできます。
ここでは架空の例として、「広報公園に広報児童館を10億円で建設する」ということに関してアンケートページ作成のコツを記載します。このような内容を取り上げる利点として、下記の点が挙げられます。
- 公園の写真などから、「あそこか?」と視覚的に地域の人にアピールできる
- 計画の情報も公開されているが資料の見方、金額、関係者しかよく理解できない。
- 国政、政党など、政治色そのものは薄いので、どのような立場の人でも回答しやすい。子どもがいる家庭では特に回答しやすい
- 選択肢の提示などで、議会での議員の知識、知見が反映される
- 資料など目を通す必要があるので、単純な誹謗中傷が来ない内容
アンケート説明ページを作成する
Googleフォームには地図や資料としてのPDFの添付などができませんので、アンケート内容を説明するページを別途作成し、回答のみをGoogle フォームに飛ばすことになります。しかし、このページは後日、下部に集計結果をはりつければ、回答結果報告ページにもなりますので、どのみち作成は必要で無駄ではありません。ページは議員ホームページ内に設置し、議員サイトのコンテンツとなります。
タイトルを決める
まずタイトルを決めます。このタイトルはSNSのタイムライン上で映えるものを考えましょう。短期ですので、検索からの流入を考慮する必要はありませんが、後々、結果などをまとめコンテンツとして残していくためにも、通常と同じ様に地域性にも注意します。このタイトルに「アンケート」という語句は必要ありません。また、例は一つのトピックだけですが、実際は複数のトピック、設問を設定することをお勧めいたします。その際にはページのタイトルを「〇〇議員 アンケート」などとせずに、一番訴求効果がありそうなトピックのタイトルを冠する方が良いです。
記事本文を作成する
アンケートの背景、行政の資料、写真など様々な要素を駆使して、閲覧者が具体的にイメージできる様に配慮しましょう。多くの場合、この件に関する資料は行政のサイトなどで公開されています。その様なものが、あまり住民の興味を引かないのは「わかりにくい」「自分との関わりが見えない」からです。そのことを念頭にそれを補う様なページ内容を検討しましょう。
仮に今回の児童館建設には
- 既存の施設が老朽化している
- 建設予定地の公園利用者が不便になる
という問題があるとします。この場合は既存の施設を改修して利用した場合の費用、他の候補地の可能性などの説明、資料を掲載し、設問の選択肢に関する情報を掲載することも大切です。この問題は行政でも周知活動などを行っている以上、改めて議員が取り組むことの意義は、この問題点と解決案の提示をわかりやすく行うことにあります。
また、答えたことによって、どう変わるのか?というストーリーを見せることも大切です。もう決定してしまったこと、変更、改善する余地がないものはアンケートのトピックとしては不適当です。ページを作成し終えたら、「回答する」などのボタンを設置し、下記のGoogleフォームで作成したページに誘導します。
Googleフォームでアンケートを作成する
アンケートは完全に公開制で実施しますので、一番上の「このフォームを表示する際に〜」のチェックボタンを外しましょう。
「自動的に回答者のユーザー名を取得する」もチェックの必要はありません。ユーザー属性に関するものは、別途回答者に明示的に記入をお願いします。
居住地域の質問
SNS回答募集する際に、特にTwitterは様々な地域から回答が来ますので、まず設問で地域の選択肢を設けます。集計する際にスプレッドシートで簡単にフィルタすることができます。TwitterからDMを送信、SNSの友人への送信など、この地域以外の方にも回答をお願いする形になります。送信依頼作業が煩雑になるため、送信時に区別することができません。受け手からすると、「自分は広報市民じゃないのに、なんだよ、コレ?」ということを少しでも避けるため、「広報市以外の方のご意見も是非おきかせください」などの文言をいれましょう。これは例の為、設問は一つですが、他の地域の方も回答できるような設問も用意するとベストです。
普段から地域を意識したTwitter利用を行なうと、このような用途にも有効活用できます。安直に相互フォロワーなどで大量のよくわからないフォロワーを抱えると、このような利用ができません。
回答者属性の質問は先に
設問に関連する回答者の属性に関する質問は居住区などと合わせて先に行ないましょう。今回であれば、実際に学童がいる家庭とそうでは無い場合は回答の傾向が変わる可能性がありますので、付け加えます。このような属性も集計時に簡単にフィルタすることができます。他に年齢や性別などが必要であれば追加します。
その他回答は注意する
選択肢には「その他」を用意せず、必ずこちらが提示した選択肢を選ばせることが必要です。そうしないと「〇〇ならば、〇〇に賛成だが、、、」などと集計しにくい結果になります。
しかし、何らかの自分の意見を述べたい方も多数います。そのために選択肢を選ばせた上で、「この件に関するご意見をご記入ください」と任意のテキストボックスを設置しましょう。
メールアドレス、名前、連絡先などの記入について
ボランティアなどの応募であれば、こちらか連絡する際の連絡先が必要です。任意記入の「お名前」「メールアドレス」などの欄が必要です。
ただし、メールアドレスだけでも、これらはすべて個人情報に当たります。事業者であれば、取集したものの保管に関して法的な義務が生じます。議員は事業者ではないですが、利用者から見ると同じですので、なるべく個人情報を収集しないのが良いですが、利用や保管に関するポリシーを事業者に習って明記するのも一つの手です。
実際のトピックスの設問を追加しましょう。「ヘルプテキスト」にすべてを記載する必要はありませんが、直接このページを訪問する方もいますので、概要は記載する必要があります。
フォームの公開非公開は「回答を受付中」ステータスを変更することで、切り替えることができます。
回答結果の表示
回答結果を表示のボタンを押すと、スプレッドシートが生成され、回答はリアルタイムで追記されます。スプレッドシートでの集計結果の操作(地域でのフィルタなど)やグラフ表示も簡単に行うことができます。